2012/04/07

「KY法」の実行はどのようにしますか:How to execute the 'KY-methods' ?

「KY法」は、従来の多変量解析/パターン認識のソフトを用いて実行可能です:If there is software of the multivariate analysis / pattern recognition, it is easy to carry out the "KY-methods"


◆「KY法」はメタ手法なので、従来からのデータ解析ソフト上で実行できます:
    Since the "KY method" is the meta-method, it can perform on normal data analysis soft.
  
   先にも書きましたように、「KY法」は従来から展開されてきた多変量解析/パターン認識手法を計算エンジンとして利用する「メタ手法」です。従って、「KY法」として全く新しいデータ解析ソフトウエアを必要とするわけではありません。従来から展開されている多変量解析/パターン認識ソフトウエアを使って「KY法」を実行することが可能です。

◆「SVM」や「N.N.」等の専門ソフトが必要なわけではなく、これらのソフトを利用して「KY法」を実行することが可能です:
   Special software, such as "SVM" and "N. N.", is not necessarily required, and it is possible to perform the "KY method" using these software.

   例えば、「SVM:サポートベクターマシン(Support Vector Machine)」を実行するためにはSVMを実行するSVMソフトが必要です。同様に、「N.N.:ニューラルネットワーク(Neural Network)」の実行にはニューラルネットワークの実行ソフトが必要です。このように、新しいデータ解析手法には、それ専用のソフトが必要となります。しかし、「KY法」の実施に「KY法」のソフトが必要となるわけではありません。これらのソフトウエア(「SVM」、「N.N.」、「AdaBoost」、その他)を用いて「KY法」を実施します。現時点で「KY法」の専門ソフトウエアはありません。

◆「KY法」による二クラス分類で利用する判別関数は、従来手法を用いて構築します:
   The discriminant function used by the "KY method of binary classification" is built using the conventional technique.

    「KY法」自体は全体として新しいデータ解析手法ですが、「メタ手法」ですので従来からのデータ解析手法を用いて展開されます。従って、特に新しいソフトが必要になるわけではありません。例えば、二クラス分類を行う時、「KY法」で必要となる判別関数は、線形判別関数であるならば従来からのBayes判別分析やその他を利用することも出来るし、非線形判別関数であるならばSVMやN.N.を用いて判別関数を作成することが可能です。同じ「メタ手法」とされるAdaBoostを用いることも可能です。さらには、一つの「KY法」の中で線形/非線形判別関数を混在して用いることも可能です。いずれにしても、従来から展開されている多変量解析/パターン認識が実行できるソフトがあれば「KY法」を実行できます。

◆「KY法」の展開に必要な情報が従来手法のソフト上で扱える事が必要です:
   It is required to be able to treat information which were required for executing the "KY method" on the conventional software.

     従来からのデータ解析手法を用いた場合は、「KY法」の実施時に必要な関連情報を扱う事が可能であることが「KY法」を実施するための必須条件となります。この条件が揃えば、操作上での多少の煩雑さは出てきますが、従来手法のデータ解析ソフトを用いて「KY法」を実行することが可能となります。現に私も、「KY法」の専用ソフトを使っているわけではなく、化学データ解析用に開発された汎用的なデータ解析ソフトウエアを用いて「KY法」を実行しています。

◆従来手法を用いての「KY法」の実施は、解析手順の変更で実現します:
  The "KY method", using the conventional technique, is realized by change of an analysis process.

    このように、「KY法」の実行に専用ソフトが必要となるわけではありません。従来からの多変量解析/パターン認識手法を「KY法」に利用する場合は解析手順の変更が必要です。この手順の実施に多少複雑な操作が必要となりますが、一度操作手順を覚えれば「KY法」の実行をルーチンワーク的に実施出来ます。

◆「KY法」の専門ソフト: Special software of the "KY method".

     将来的に「KY法」の専門ソフトが出来るのは時間の問題と考えます。「KY法」の専門ソフトは、従来手法のソフトを用いて「KY法」を実行する時の手順の煩雑さが少ないソフトとして展開されるでしょう。